窓の外の景色

musicaparadiso2005-11-16

昨日、今日とすっかり寒くなって、灯油ストーブを使おうと去年使い切れなかった灯油をタンクに入れて、スイッチを入れたら、なんだか頭がクラクラしてしまった。近頃は灯油を買おうにも、持ってきてくれるお米屋さんはほとんどないし、唯一手に入る生協のルート販売はうちの地域は土曜日の午前中と決まっていて、今のところなかなか買うことが出来なそうなのだ。エアコンは電気代が気になってあまり使う気にならないし、第一、ちっとも暖かくならないので、どうにかして灯油を買わなきゃいけない。灯油のネット販売なんてないし、全く不便な時代になったモノだ。



この前、韓国から来て5年目というテレビ局に勤めていた、金さんという女の子と話していたらテレビ局はやっぱり忙しくて、ここ半年で一日しか休めなかったらしい(笑)。それで、金さんは転職のために仕事を辞め、仕事を探しているみたいなんだけど、「なかなか難しくて・・・」と言ってた。



彼女はたった5年なのに、日本語が見事にペラペラで、韓国の人特有のイントネーションもない、見事な日本語を話すので「そんなに上手に話せるのにね〜。日本で難しいようなら韓国に戻って探したらすぐ見つかりそうだけど」って言ったら「韓国には戻りたくないんです。韓国にいたときは引っ込み思案で、自分に自信もなかったんだけど、日本に来て、一人でがんばって言葉も覚えることが出来たし、仕事もできるようになったし。自分でもここまでできると思わなかったくらい。日本にいるからがんばれるの」と言っていた。



彼女はテレビ番組の韓国ロケでは現地コーディネーターを何度もやっているので、そういう仕事を韓国でフリーでやることも簡単だろう。日本では今の時代、韓国人で流ちょうな日本語を話す人は珍しく無くなってしまったので、金さんのような人はいっぱいいるし、仕事を探すと言っても簡単じゃないのかもしれない。ちなみに金さんはソウル大学出身(笑)。そして、IT関係の専門学校を経て、日本で働くためにやって来たのだそうだ。



こんな優秀な、日本語も韓国語も話せる人が、何ヶ月も仕事が見つからないとは・・・。「やっぱり、韓国に帰ったほうがいいんじゃないの?」余計なお世話だがもう一度、金さんに言ってみた。「いや、日本に居たいわけは他にもあるんです」「へえー、何??」「東京の、景色が好きなんです。東京の、電車から見る景色がすごく好きなんです。だって、東京は道路が下にあるじゃないですか。韓国では電車の下に道路は通ってないですから」



ちょうど、金さんと山手線に乗っていたので、思わず窓の外を見てみた。電車は新宿に到着しようとしていて、まさに電車の下を車が何台も走っている。でも、これってきれいな景色なのだろうか。金さんを虜にしている景色は俺には当たり前すぎてピンとこなかった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。



マイケル・ジャクソンがドバイのショッピングモールの女子トイレでお化粧をしていたところを、トイレに入っていた女性客に見つかり大騒動になったらしい(笑)。裁判で限りなく有罪に近い無罪を勝ち取ったマイケルなんだけど、やっぱり後ろめたい気持ちがあるんだろう。自宅のネバーランドも売り払って、アラブで隠遁生活を送るつもりらしい。というか、アラブでまた、やりたい放題できるところを見つけた、といったほうが正解かもしれない。なんと、アラブの王様直々に「うちに来ない?」と誘われているようなのだ。ちなみに、この王様は過去にマイケルやマドンナや引田天功を宮殿によんだことがあるそうだ。ま、どうでもいいんだけど。

誤解される人の姿は美しい

musicaparadiso2005-11-14

今日は久しぶりに音楽の話。といってもたいしたことじゃないんだけど、レコード会社の営業の友達から聞いた話によると、スティービー・ワンダーは目が見えている、らしい(笑)。何を今更って感じだが、来日してレコード会社が接待するときに用意した女の子を選ぶんだって。仮にこの話が事実だとしても、麻原が目が見えていたという事の方がショック。そして、ジャミロクアイは叶姉妹がいたくお気に入りのようで、来日すると必ず、ジャミロクアイからリクエストが来るんだって。ていうか、姉妹のうち、どっちがお気に入りなんだろう?成田に叶姉妹ドンペリかなんか乗せたリムジンがやってきて、そのまま姉妹のメロンみたいなおっぱいに囲まれて、オータニとかに向かうんだろうなー。いいなー(笑)。


そんなわけで、今日電車の中で聞こえてきた女子大生の会話にびっくりしたのだ。原宿で乗ってきた女子大生2人。

A子「ていうかさー、今日の法学の授業、意味なくね?テキスト棒読みじゃーん。なんだよ、アレって感じ。テストで出るところが分かるからいいケドさー」
B子「ねー。あたしさ、授業出てない友達に出るところ、教えてって言われて・・・」
A子「で、教えてあげたの?」
B子「だってー、断る理由ないジャン」
A子「確かに。でもさー、知りたかったら授業でなよーっていいたいよねー」
B子「それが言えれば苦労しないよ。言えないよー、仲イイ子だったら言えるケドさ。そんなに仲良くないもん・・・」


ていうか、逆だと思うんだけど。仲良くないから「テストに出るところが知りたかったら自分で授業でろよ。調子良いんだよ、おまえ。え?なにかい?あたしはあんたの召使いか?あんたに教えたところで、教えたっきりだろ?なにかしてくれるっていうのかい?世の中そんなに甘くないんだよ。おとといきやがれ!バーロー」って感じな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。



どうも、最近の若い子の付き合い方って分からない。分からなくても別に困らないんだけど、若い子だけに限らず、最近の風潮として、他人の目を気にしすぎて、嫌われるのが何より恐いっていうスタンスで人間関係を築いてる人が多いような気がする。なんだか、いやーな世の中だ。




友達の、ちっとも面白くない話に愛想笑いをして、相手のペースに合わせるだけの人間関係。お互いに一人になるのが嫌だから、なんとか嫌われないように、こまめに、どうでもいいようなメールを返しあって時間をつぶしてるのだろう。そして、心の中で思ってることを言ってしまったら相手を傷つけちゃうんじゃないか、とか、これを言ったら感じ悪くなりそうでやだなー、だったら我慢しとこう、こんな感じで言いたいことも言えず、表面上はお互いにニコニコしながらうすっぺらな関係を続けていったって、誰が得するんだろう?




俺の大好きな岡本太郎の言葉に「誤解される人の姿は美しい」っていうのがある。岡本太郎の「美しい」っていうのは「きれい」と対極の言葉で、見た目の問題じゃなくて、生き方を表現する言葉。自分を貫いて、人とぶつかって、周りに理解されなくても、独りぼっちになっても、楽な方に進まずに挑戦し続けた人。こんなふうには生きていけないけど、せめてその千分の一でもいいから、なぞっていこうと思う。岡本太郎の言葉には嘘がない。体裁だけつくろって、かっこよくみせようっていう卑しさがない。本当に、本当に人生を楽しんで、闘った人だ。

ネットのいいところ

今日は久々に大学の同級生から電話がかかってきて、というか、ちょっと前に夜中に俺の家に来たらしいのだけど、そのとき俺が実家に帰っていていたので会えずじまいだったのだ。もともと、俺の家のそばに住んでいて、というより、俺が近くに引っ越してきた、というのが正解なんだけど、ちょうどその頃、7,8年ぶりくらいに東京で再会して「なんだ、家近所なんじゃーん。遊びに来いよ」みたいな感じでお互いの家を行き来していたのだ。


ところが、俺は離婚して一人で寂しかったし、料理もできないので、料理も出来て、家に帰ると奥さんもいる同級生が、ちょくちょく俺の家で寝泊まりするようになった(笑)。それで、気がついたら自分が泊まる時用のベッドを買ってリビングに置いて、好きなときに来て、酒を飲んでは騒いでよっぱらって、ベッドで寝て・・・ということを繰り返していたので、奥さんに愛想を尽かされて離婚して、今は一人ぼっちになっちゃったわけなのだ。


そんなわけで、寂しくなって俺のところに電話をしてきた、わけじゃなくて、センパイから転職したことを聞いたらしく、冷やかしの電話をかけてきたのだった。しかし、「転職したの?」「うん」で俺のことについてはそれっきりで、あとは「俺、部長代理になっちゃった」とか「ほら、前、お前も会ったことあるだろ?部長。あいつ、クビにしてやったんだよ、仕事できないから」とか、どこまで本当か分からない自慢話ばかりで、ちっとも面白くも何ともない(笑)。まあ、いつもこんな調子で、相手のことに気を遣わずにいられるからいいのかもしれないなー、気の置けない友とはよくいったもんだと、思った今日この頃、いかがおすごしでしょうか。



というわけで、「ホワイトバンド」のことでコメントをありがたくも頂戴したんだけど、ちょっと考えてしまった。というのも、インターネットで議論を交わそうとか、これっぽっちも思っていないのだ。俺自身もそうだけど、たまたま見た他人のサイトや、ブログで「なにいってんの?」とか「ばかじゃねーの」とか思ったりしたときに、自分の価値観と合わない人といくら話しても意味がないと思うし、わざわざ意見を書き込もうなんて思ったりしないのだ。そもそも、お互いのバックグラウンドも素性も知らないのに、議論するっていっても、それは結局勝ち負けでしかなくなってしまうか、どこまで行っても平行線で着地点の見つからない不毛な議論になるか、どっちかしかない。
自分の意見と合わなければ二度と見なければいいと思うし、それがネットの良いところだと思う。



そういうわけで、書き込んで頂いて申し訳ないですが、何も言うことはありません。じゃあ、なんでコメント機能を残しているかというと、友達やセンパイからのメッセージを受け取るために残してるのだ。



だいたい、なんでこんなブログをやっているかっていうと、自分の思いをはき出すためにやってるのであって、他の人から見てどうとか、こうとか考える必要もないし、誰にも気を遣うことがないからイイのだ。

救いようのないコト

musicaparadiso2005-11-12

町田の女子高生殺人事件は、同級生の男子高校生の逮捕というショッキングな結末を迎えたけど、娘を一人で育てるために長距離トラックというハードな仕事を終えて、いつものように帰宅した母親が目にした光景を想像すると、被害者のお母さんのショックと悲しみははどれだけだったか・・・悲惨で救いようがない事件が起きてしまった。



そして、昨日テレビを見ていたら古館のニュースステーション北朝鮮の市場の映像が流れていたんだけど、まず驚いたのは、その画質なのだ。ここ数年、今まで脱北者を通してしか知ることのできなかった北朝鮮の人々の暮らしぶりが、「独占スクープ!潜入!北朝鮮ホニャララ」みたいなタイトルの特集などでよく目にするようになったんだけど、どれも画質は悪いし、手ブレもしていて見ていてストレスのたまるモノが多かった。けれど、昨日見た特集は画質もよくって、音声もしっかり入っていて、北朝鮮の人々の、ほんとに極貧という言葉しかあてはまらないような、酷い暮らしぶりがよく分かった。途中から見たので、詳細は分からないのだが、おそらく今までの潜入映像がそうだったように、中国との国境近くの市場のようだった。そこでは、栄養失調と寒さで足の指が無くなってしまって、歩けなくなった少年や、食べるものが無くって空腹のために動けなくなり、寒さをしのぐために、ジャージやジャンパーを体に巻き付けたままの子供の姿が映っていた。また、公園では、親を亡くした子供が、飢えのせいもあって、一人あてもなく、泣き叫んでいる。そこに通りがかった中年の男性が近づいてくる・・・子供をなだめるために近寄ったのかと思ったら、おもむろに泣き叫んでいる子供を平手で殴り始め、倒れた子供の腹を蹴りつけている。その横を、通りすがりの人々は何事もなかったかのように、見て見ぬふりをして通り過ぎてゆく。こんな光景はきっとまだましなほうなんだろう。だってテレビで流せるんだから。



しかし、きっとどんなに残酷で、悲惨な映像を見たとしても、最後に出てきた一人の老人の言葉に比べたら、たいしたことはない。その老人は栄養失調で失明し、詩吟のような歌を歌って市場を練り歩き、物乞いをして暮らしている。記者に「仕事もない明日を考えると、不安になりませんか?」と聞かれ、その老人はこう答えたのだ。



「食べ物もなく、仕事もなく、どんなに苦しいと思っていても、こうやって朝はやってくる。それは、金正日将軍がおられるからです。だから私は辛くはありませんよ」



この老人は、すぐ近くに、食べるものも仕事もあふれるほどあって、なかには働きたくないと言って大学を出るまで散々遊んできたというのに、まだ家の中で一日中ぬくぬくと過ごすことが出来るノーテンキな国があるってコトを知らないのだ。こんなに残酷な言葉はない。誰かが、この老人を救おうと思っても、きっとこの老人は心の目までもなくしてしまっていて、あの、独裁者を崇拝しながら飢え死にしていくしかないんだ、などと考えてしまった今日この頃、みなさまいかがおすごしでしょうか。



というわけで、この前ちょこっと書いたんだけれど、まだ書き足りないので、あの、欺瞞と偽善に充ち満ちた「ホワイトバンド」について書きたいと思う。あれをオシャレだと思って買って付けてる若い子が、結構いるらしい。なかにはスーツ姿のサラリーマンもこれみよがしに付けている。はっきりいってセンスなさすぎだ(笑)。そして、300円ぽっちで命を救った気になっている人も多いんだろう。まったく、どうしようもない勘違いだ。そんな鼻くそみたいな金額で、命を救おうなんて、傲慢だと思わないんだろうか。そんなこと、鼻くそほども思わないからこそ、堂々と付けていられるんだろうけど、人間の命なんて高くも安くもなるけど、いくら何でも300円でどうにかなるんだろうって考えること自体が厚かましい。



世界のあちこちで、それこそ時計の秒針が進んでいくようにどんどん人の命が失われている。その消えていく命のそれぞれに、この北朝鮮のような、いろんな悲しい事情があるんだろう。それを救おうと思ったって、こんなノーテンキな国でぬくぬくと育ってきた俺たちにできることなんて、何一つない。だって、だって自分たちがいかに恵まれているかってことを自覚も出来ないのに、他人が置かれている貧しさや厳しさが分かるわけないじゃないかと思うのだ。

共感する心って話

今日はすっかり寒くなって、やっと秋の匂いをかいだ気がしたんだけど、さてさて去年の今頃はどうだったかなーと思い出してみようとしたら、思い出したくないことまで出てきちゃいそうでやめた(笑)。こんな冬が近づいたグレーな日のBGMにはオフ・コースがぴったりで、毎年飽きもせずiPodで聞きながら街を歩いているのである。そうそう、iPodというか、音楽を携帯して外出するのは中学校の時にお年玉でSONYWALKMANを買って以来だから、人生の3分の2はそんな風なのだ。だから、音楽なしに外に出るなんてことは滅多に、というかほとんどない。外に出るのに、靴を履くのと、音楽を持ち歩くのは同じくらいのレベルの話なのだ。



そんなワケで、今日山手線で吊革につかまって、オフ・コースの「秋の気配」を聞きながら、ぼーっと窓の風景をながめていたんだけど、急に視界に不自然な固まりが入り込んできた。ふと、右下の座席を見ると、妙に視線の定まった、凛とした赤ん坊が一人で座っているのだ。びっくりして、なにが起きたのか一瞬わからなくなったんだけど、何のことはない、よくできた赤ん坊の人形がチョコンと座っているのだった。でも、なぜ?人形が一人で座るわけでなし、両側はフツーのくたびれたサラリーマンが座っているだけだ。なんてことを考えていたら、電車は次の駅に停まり、どこからともなく急におばあちゃんがやって来て、その子を膝に抱いて座ったのだった。前の駅で駆け込んで乗ってきて、きっと座席を取るためにその子を空席に置いていたのだろうか?



おばあちゃんは、当たり前のようにその人形の赤ちゃんをあやしたり、話しかけたりしてる。ふと、周りを見渡すと、女子高生やスポーツ刈りの男子高校生や、若い子達はニヤニヤ笑いながら「このババア、やべ〜」って顔をしてヒソヒソなにやら話しているし、おばあちゃんの両隣のサラリーマンもいつの間にか、いなくなり、おばあちゃんの旦那と思われるおじいちゃんが座ってきて、一緒にその人形の赤ちゃんをあやし始めたのだ。



俺も目の前で大変なコトがはじまちゃった!と思ったんだけど、他の場所に移るのも面倒だし、窓の外の風景を見ていればいつの間にか、降りなきゃいけない駅に着くわけだし、まいっか、と思ってそのまま吊革につかまっていたのだ。


しかし、周りの人達の、この老夫婦を見る好奇と軽蔑の入り交じった視線はなんなんだろう。だってだって、ただの人形を電車の中まで連れてきて、2人であやしてるなんてフツーじゃない。2人の様子から見ていると、おじいちゃんは周りの目も気にしながら、半分はあきらめたような顔で人形をあやすおばあちゃんの相手をしていた。この2人にはきっと、子供が欲しくってもできなかった悲しい過去があるのだろう。それか、子供を小さいときに亡くしてしまったのかも。それできっと、子供に恵まれなかったおばあちゃんの、子供に対する思い入れがこんな形になってしまったのだろう。



人形に隠された悲しい老夫婦の物語、だ。「ばーか、ボケちゃったババアに、じいさんが付き合ってるだけだろ、大げさな」って言われそうだけど(笑)。そんなコトを考えていたら(また、俺の妄想癖がでてきちゃっただけかもしれないんだけど)急に怒りがわいてきてしまったのだ。だって、周りで笑っているションベンくさい女子高生やリストラ間近のサラリーマンなんかからは、人を共感させるような物語が出てくるわけがないのに、そんな薄っぺらで底の浅い、想像は出来ちゃうけれども決して共感や感動を伴わない人間が、他人のコトを嘲笑するってコトが許せない、と憤ってみた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。



そんなワケで、俺は人間の魅力というか、人格って言うのは、他人に共感できるかどうか、ってことなんだと思うのだ。他人の感情や、境遇は、いくら言葉で説明されても分かる訳じゃない、それらを理解して感じるためには、経験や知識が自分の身になっているかどうか・・・想像力って言い換えてもイイと思うんだけど、共感するためには、その人の感情の豊かさが問われると思うのだ。



だから、前の会社で番組制作をしていたんだけど、ちょうど福知山線脱線事故の時にOA予定だった鉄道番組があって、俺は毎月の番組表も制作していて、番組の宣伝文句やら紹介画像やらをレイアウトしていたんだけど、編成の時点で「この大惨事の最中に、ノーテンキな番組をOAするのはまずい」って思って、担当したプロデューサーに「ちょっとOAは延期しませんか?今は良くないですよ。全国放送だし、遺族の方だけでなく、お友達や、親戚を亡くした方だっていっぱいいるわけだし・・・」って言ったら、そいつは「そう?ていうか、この番組はそういう番組じゃないからいいんじゃない?福知山線は出てこないしっ」って全然聞く耳を持たない。いや、福知山線が出てくるとか、出てこないとかじゃなくて、犠牲になった人や関係者の気持ちを考えたら、ノーテンキに「鉄道のホニャララを楽しくご紹介〜」みたいな番組を放送するなんて品のないことはできないんじゃないかって思うのが当然だと思うのだ。



そいつは、自分の制作した番組が番組表でもトップで紹介され、全国放送されることだけにしか興味がなくって、「OAを延期した方がいい」って忠告した俺のことを「私にイチャモンをつけるてるのよっ」ってあちこちに言いふらしていたらしい。全くとんだお門違いだ(笑)。こんなバカばっかりで、デリカシーのかけらもない連中に人間の機微が分かるわけがなし、人の共感をよぶものが作れるはずがない。ってことでそんな連中と無駄に過ごすのは全く意味がないと思い始めたのが、ちょうど去年の今頃だった・・・


ああ、やっぱり、やっぱり、去年のいやなことを思い出してしまった(笑)。というわけで今日はこの辺で終わりにしようと思う。

ボビー・バレンタインの話

musicaparadiso2005-11-10

やっとやっと、1ヶ月ぶりに更新したと思ったら、なんだかヤル気がでてきちゃって、今日もなんだか書いてみようと思う。今日はロッテを31年ぶりだかに日本一にして、すっかり日本シリーズの、というか2005年のプロ野球をしらけさせちゃった張本人、ボビー・バレンタインに会った。会った、といっても道ばたで、だ(笑)。ボビーは奥さんと、アメリカ人2人を連れてワイワイとショッピングに興じてた。ていうか、外人ってなんであんなに楽しそうに騒げるんだろう?果物屋のオレンジやら、ぶどうやらを触って楽しそうに、ボビーは連れのオッサン達に一生懸命、しゃべっている。それを奥さんが楽しそうに聞いてたんだけど、今時、八百屋の果物を見て騒ぐのはボビーと引っ越しのサカイのおっさんくらいだ(あ、これはワカリにくいか)。奥さんは、もうコートやマフラーの季節だっていうのに、Tシャツ一枚で、しかも当然のようにTシャツはジーパンにインしてた。ボビーはボタンダウンにチノパンで、周りの人は誰も、ボビーだってことに気がついてなくて、外人が果物をつっついてはしゃいでいるのを、不思議そうに見ているのだった。



そんな奇妙な外人一行を指をくわえてみていたんじゃ仕方ないので、俺はボビーに挨拶して「日本シリーズ優勝おめでとう」ってことと、「来年はロッテの監督を続けるの?」って聞いてみた。そしたら、ボビーは一瞬、困ったような顔をして(奥さんは笑っていたけど)「分からない、君はどう思う?」って聞かれてしまったので、俺も困った顔をしてみた(笑)。だって、ロッテのフアンでもなんでもないし、どっちかって言うと、俺の周りには阪神の熱狂的なフアンの方が多いわけだし、ボビーの去就になんかちっとも興味がないのだ。だけど、土産話のひとつにでもと思って、思い切って、というか、ボビーの人なつっこい笑顔に思わず聞いてみたくなっちゃったのだ。



だけど、ここで今まで黙ってた、連れの外人が自分の提げてるバッグを指さして、意味ありげな顔をしてきたのだ。その指を指した方に目を向けると、そのバッグには「Phillies」と刺繍がしてあった。Philadelphiaメジャーリーグの球団だ。う〜ん。これをどう解釈すればいいのか。そして、そして、その後すぐにダン野村が通りかかったんだけど、これはどういうことだろうか?ダン野村といえば、野村克也妻のサッチーの息子で、野茂のドジャースへのトレードの代理人として活躍し、今のメジャーリーグブームを作った人物である。まあ、単なる偶然だと思うけど(笑)、結果はもうすぐ分かるんだろうし、その頃にはボビーと会ったことも忘れちゃっているだろう。なので、深く考えないことにした今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。



ボビーと出くわした後、とんでもない人物と遭遇してしまった。「田中均」である。歴史的な小泉の訪朝のプロデュースをして、その後の拉致問題を含めた北朝鮮外交において日本中から売国奴呼ばわりされながらも、金正日の側近の身元不明のミスターXと交渉をし続けていた、あの大物外交官だ。今年の夏ようやく外務省を退官して、どこに行ったと思ったら、こんなところにいたのだ(笑)。退官時に新聞や、文藝春秋上で「外交と世論のギャップが広がってきている」とか「アジアとの協調が今こそ必要」とか、相変わらずのたまっているんだけど、ギャップが広がった最大の原因は、官僚至上主義でピョンヤン超特急のお前のせいじゃねえか(笑)。こんな役人がのさばっているから、日本はいつまでたっても自立できないのだ。



ってことで今日も特に何もない一日だったんだけど、もうすぐ洗濯物を干さないといけないので、今日はこの辺で終わりにしようと思う。

みのもんたとセンパイの話

musicaparadiso2005-11-09

ここ最近のお昼は中村屋のカレーがお気に入りで、2週間くらい食べ続けているんだけど、仕事が変わっても偏食とういうか変食のクセは相変わらず続いている俺なんですが、その、偏食っていうのは、だいたい1ヶ月くらいのペースで続く。

ということは1年で12種類のメニューしかないわけ?だ。今、自分で書いてみてあらためて呆れるというか、ビクーリというか、バカというか。。。まあ、もともと食べるモノに関して興味がない方なのだ。そうなんだけど、変にコダワリもあるから偏ってしまうんだなー。おいしいモノをちょっとづつっていうのが好きで、洋食より和食が好き・・・ってこれじゃ、そこらへんのバカOLのBLOGと変わらなくなってしまうのでやめておく(笑)。


昨日、1ヶ月ぶりに更新をしたら早速アメリカにいる先輩からメールが来て「死んだかと思っていた」らしい。心配かけてすみません(笑)。ていうか、BLOGって一体何だろう?「今日のランチはちょっと豪華に、雑誌で紹介されちゃってたどこそこのイタリアンにお友達と行って〜」とか「会社帰りに寄ったお店でかわいいバッグを見つけちゃって〜。ちょっと高かったからどうしようかと思ったんだけど、最近がんばってる自分にご褒美って感じで即買い〜」とか、俺も書かないといけないんだろうか(笑)。お前が今日食ったモノとか、買ったモノとか興味ねえよ!死ね!ってことで、こんなことを毎日ダラダラと綴るのも考えものなのである。


今や350万人がBLOGを書いてるらしい。そのほとんどが、きっとどうでもいい内容だ。もちろんこのBLOGも含めてなんだけど。でも、でも、「あいつ元気にやってるのかなー」って思ってくれる人がいるんだから、せめて面白いことを書いてやろうと思い直した今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。


今日は最近、みのもんたが朝やってる、ほんっと、俺が大っ嫌いなみのもんたの、どーしようもない情報番組に出てるコメンテーターと仕事した。そいつが、また超超超、態度が横柄で傲慢でびっくりした。テレビでは柔和で温厚で、品のある感じに見えていたから、そのギャップの激しさに吐き気がした。全く、テレビに出てるタレント、評論家ってのはロクなのがいない。まあ、こっちもテレビの中のイメージを相手にそのまま期待してしまうから、っていうのもあるだろけど、それにしても、だ。俺が会った中で、唯一、フツーだったのはSMAPの草薙くんと、お天気の森田さんくらいだ(笑)。っていっても、数えるほどしか芸能人に会った事なんてないんだけど。


そうそう、芸能人といって思い出すのが、その、さっき俺を勝手に死なせたセンパイの話。そのセンパイはお医者さん(多分)で目医者(これも多分)で、アメリカに行く前は東京のでっかい病院で目医者してたんだけど、そこに、たけしの番組なんかによく出てる政治家が来たんだって。しかも、選挙中に。もうちょっとで失明寸前の危ない状態だったみたい。それで、センパイが「あ〜、センセイ、コレはすぐに手術しないとまずいですよ。すぐに入院して下さい。手術すれば2,3日で退院できますから〜」って言ったら、その政治家は「あの〜、選挙期間終わるまで安静にしてないといけないって事にしていただけないですか?選挙活動疲れちゃって〜」ってのたまったそうだ。
「あ〜、別にそれはいいですケド」って言ったセンパイもセンパイだが、その後、マスコミにもバレないように秘書の名前の札をかけて、面会謝絶にしたのはいいんだけど、退院するまでの間、その政治家の相手をしなきゃいけなくなっちゃって、付き合いたくもない、つまんない話に付き合わされちゃったんだって、文句言ってたのを思い出した(笑)。


その、政治家の奥さんが今、大変な大変な話題になってる女性政治家だ。キャリア官僚から突如立候補して、小泉チルドレンなんて言われているアレだ。しかも、俺の中学・高校のセンパイでもある。もう、見るからに、「私、エリートですから。東大出てますから。キャリアですから」みたいなオーラ出しまくり、だ。東大とか、役所っていうのは、ほんっとブスばっかで、チンチクリンのオタクしかいないから、ちょっとカワイイってだけでチヤホヤされる。だから、彼女が勘違いし続けているのも、みのもんたが朝からエラソーにしてるのも周りにいる男や、代理店やテレビ局のバカな社員がいけないんだろう。ってことで、今日はこの辺でお風呂にでも入ろうと思う。