JASRACって?

musicaparadiso2005-11-08

よーやく秋らしくなったと思ったら、ここんとこポカポカな陽気ですっかり調子を狂わされてしまった。昼間出かけるときは汗ばむくらいで油断してると(街中にすんでるとはいえ、電車に乗るまで結構な時間地下街を歩くんで、改札を通るまでちょっとした散歩なのだ)帰りがけはマフラーがないと寒いくらいだ。も〜どうにかなんないかな、こういう寒暖の激しい頃は必ずといっていいほど風邪を引くと相場が決まっていて、3月、11月はここ数年病院通いだ。つい先日も毎年恒例の風邪を引き、行きつけ?のクリニックで「どうしました?(っていつも同じ調子で聞かれる)風邪?あ〜、のどまっかですね。ちょっと我慢してね〜」と、いつもと同じ調子で、イソジンがたっぷりしみ込んだ綿をつっこまれる。自分でも笑っちゃうくらい、規則的に風邪を引く。そんで、総合感冒薬と抗生物質と健胃剤をもらって・・と思っていたら、今回は見慣れないオレンジと白のカプセルが余計に処方されていた。薬局で薬剤師に聞いたら、のどの痛みがいつもよりひどかったみたいで、そのせいでこの薬が増えたようだ。こっちも、先生も毎度毎度のことで、カルテ見て同じ処方で適当にうっちゃられているかと思ったら、どうやらそうでもないらしい、ということが分かってちょっと安心した今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?


というわけで、ちょっと気になったサイトを見つけた。といってもアップされたのはもう、随分前なので状況は劇的に変わってしまってるわけだけど、依然としてこの問題は改善されていない。
http://www.kab.com/liberte/home.html


日本においては音楽の著作権管理はJASRACが独占して行ってるんだけど、使用者から徴収したお金は著作権者たるアーティストに渡されていないようだ。ちょっと昔、田舎町の音楽教室やカラオケスナックが突然、開業してから未払いだったという数千万のカラオケの著作権使用料の支払いをJASRACから要求されたという報道があったけど、そうやって小作農から搾取した年貢で私腹を肥やしているわけだ。


ココ数年、著作権だの知的財産権がどーだの言われてるけど、結局みんながよく分かっていないことにつけ込んでイイ思いをしている連中が実に多いのだ。


ちょっと前まで、日本の著作権を司る文化庁関連のある天下り先にいたんだけど、僕はそこで映像制作とデザインをやっていたので、著作権に関しては日常的に関わっていた。例えば、商標登録されているロゴの使用許可をとったり、タレントの写真利用の許可をもらったり。けれど、同じの部署の中にいる職員連中は「著作権がどーの、こーの」と、偉そうにのたまってる割に、中学生レベルの知識もなかった。文化庁主催の「著作権セミナー」とやらに仕事を休んで(ま、これも仕事と言うのだろうけど)お勉強しに行ったり、会議では「著作権に関して」業務上問題になりうる事例について研究するとかエラソーに言ってたけど、お勉強嫌いの課長のせいでそれもうやむやになってしまって、そのままになっちゃたりしていた。

ある時なんか、イベントのブースのデザインを任されてたので、ダヴィンチのスケッチをコラージュして、販促グッズのデザインをしようと考えて、シコシコ、macで作ってたら「え?そんなに有名な絵を使ってダイジョーブなの??著作権ダイジョウブ?」と言われて呆れてしまった。ちなみに著作権の保護期間は著作者の死後50年だ(アメリカではいわゆるミッキーマウス保護法によって95年まで認められてるみたい)。どっちにしろ、ダヴィンチの何百年前のスケッチなんか、だいたい著作権なんつーものはとっくに亡くなってるんだから、「著作権の有無」自体語ることがナンセンスだっつーの!!つまり、誰が使ってもいいpublic domainなのだ。


本来ならきちんとお勉強して分かっていなければならない人達からしてこの程度だから、カラオケスナックのご主人や音楽教室のオーナーが「著作権を侵害してますよ、おたく」なんて文化庁から天下った役人がのさばってる、一見ちゃんとしてそうに見えるJASRACから言われたら「ドキッ」ってするのも無理はない。まー、カラオケや音楽教室で使用する音源に関して使用料を払うべきなのは筋だけど、その徴収の仕方が問題だよ。


JASRACが独占してるってことは、徴収料、徴収方法・・・なにもかもJASRACが決めることが出来るってことになるわけで、フツーに考えてみて、この資本主義の社会で民間会社にすぎないJASRACに、こんな横暴が許されて良いはずがない。音楽の著作権管理業界にも競争が必要だよ。役人の天下り先が余計に増えても、JASRACの他に作った方がいい。あー、でも無能な役人がまた天下ってエラソーにする受け皿を作るのはだめだ(笑)。


そうそう、よくわからないといえば、ホワイトバンドもそうだ。
http://www.hottokenai.jp/index.html

貧困を救うとかナントカ言って、300円だかで売られているアレだ。ハリウッドのセレブ(この言い方もどうかと思うけどさ、セレブって一体何??)や、日本では中田やミスチル桜井やら藤原・不二子・紀香なんか使って派手にキャンペーンしてたけど、だいたい貧しさを救うっていうのにふさわしい連中かよって話だ(笑)。だいたいこうして集められたお金の行方は使途不明で、トレーサビリティもアカウンタビリティも通じない世界に消えていくワケだからそっとしておいてあげたほうがいいのに(笑)。